マルチホップチェーン:VPNを利用する最も安全な方法
監視やトラッキングされるのを防止するためにVPNを利用しますが、それでも安全ではない可能性があります。政府機関は技術をどんどん進歩させていますから、VPNプロバイダは常にユーザーを保護する方法を模索しています。ネットの匿名性を守る強力な方法の一つにマルチホップVPNチェーンというものがあります。カスケードとしても知られています。

この機能とともに、しっかりした暗号化とブラウザ保護などのプライバシーツールを併用することで、最高レベルのセキュリティー対策と匿名性を確保することができます。
マルチホップVPNチェーンを使用すべき理由は?
VPNに接続すると、サーバーはあなたの本当のIPアドレスを現在地を見ることができます。さらに通信がどこに送信されているのかも見られます。つまり、データセンターまたはサーバーがモニタリングされている場合やVPNプロバイダがログを記録している場合、あなたが行っていることはすべて記録され、個人を特定できてしまうのです。
VPNプロバイダは約束通りプライバシーとセキュリティーを守ってくれると信じたいものですが、自分で匿名性を守るに越したことはありません。1つのVPNサーバーに接続しているだけではモニタリングされるリスクがあるのです。
政府機関、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、宣伝会社などは利用者の情報を収集するために常に技術を進歩させていますから、利用者としても対策を一歩先に進めるのがベストなのです。
ダブルVPNを使う
ダブルVPNチェーンを使うと、1つ目の接続したサーバーはIPアドレスを、2つ目のサーバーは通信の内容しか受信しません。つまり、どちらのサーバーも通信情報とIPアドレスをどちらも通信することはないということです。

ダブルVPNを検討すべきもう一つの理由は国全体の検閲や監視を避けるためです。VPNチェーンの入口の国(中国など)と出口の国を異なる国に設定するのです。これで国全体の監視や規制を回避することができます。
マルチホップチェーンを設定する一番簡単な方法は、自動でマルチホップを有効にしてくれるようなプログラムを利用することです。
セキュリティー対策に関して、ダブルVPNを利用すると暗号化も二重になると思っている人がほとんどです。つまり、AES256ビット暗号化ではなく、AES512ビットになると思っているのです。実は違います。AES256ビット暗号化が2回行われるのです。
分かりやすくご説明しましょう。暗号化トンネルを経由してVPNサーバーに接続しますよね。データがこのサーバーに受信されるとともにAES256ビット暗号化の処理が行われます。ダブル暗号化があるのでそのサーバーからの通信はもう一つのサーバーに再ルーティングされます。
つまり、スクランブリングされたデータがもう一度AES256ビット暗号化されるということです。政府やISPなどに解読されることはほぼ不可能になります。匿名性を高め、ネットでデータを保護することができるのです。
ダブルVPNのメリットとデメリット
ダブルVPNは便利な技術です。特にインターネットが検閲されている場合には役立ちます。政治活動家やジャーナリストは活動を抑圧されたり啓発の声をもみ消されたりしないように身を守ることができます。
ダブルVPNは一般的なサービスではできないような方法でDNSやIP漏洩から保護してくれます。何かが問題が発生して片方のサーバーに支障があったとしても、漏洩された通信は不完全です。通信の内容またはIPアドレスのどちらかが漏洩するだけであり、両方とも漏洩するわけではないからです。
それでも、ユーザーにとってデメリットもあります。
- まず、コストがかかります。このような複雑なサービスを利用するためには追加料金がかかるのです。
- 第2に、通信速度が遅くなります。セキュリティー対策が向上するには通信を妥協することになります。高速通信でダブルVPNを利用したい場合はたくさんの帯域幅が必要になります。
ダブルVPNを利用するには
このサービスを提供しているトップレベルのVPNが一つあります。Hide.meです。他の記事でも Hide.me を頻繁にご紹介していますが、ダブルVPN機能もあるのは素晴らしいでしょう。
幸運なことに、Hide.meはこの保護機能をサービスに含んでいるので追加料金を払わなくても利用できます。このプロバイダには他にもたくさんの機能があるのでとてもおすすめです。Hide.meにはインターネットキルスイッチ機能があり、同時に6台の端末を接続することができます。
また、オニオンオーバーVPNにも対応しているのでトーアブラウザの匿名性も利用できます。Hide.meは高度な暗号化を行っているので安心してインターネットを利用できるようになります。
ログなし方針があり、インターネットの利用状況が記録していないことを保証しています。マレーシアに本社があるので、外国の政府の規制の対象ではないのも安心です。
Hide.me にはDNS漏洩対策もあり、トンネルから情報が漏洩してデフォルトのサーバーに受信される心配がありません。サーバー数も豊富なので全体的なパフォーマンスもとても優れています。トレントやP2Pファイル共有を行っている人のために、大量の通信専用のサーバーを設けています。
最高なのは30日返金保証があることです。サービスを試してみて気に入らなかった場合にも安心です。
ダブルVPNのまとめ
ダブルVPN機能を利用すると、データ漏洩の可能性をほぼゼロにすることができます。その反面、プレミアムサービスを利用するために追加料金がかかり、通信速度が遅くなるというデメリットがあります。
加入する前にネットワークの通信速度が十分高速かどうか確認し、ダブルVPNによる極端な通信速度の低下に対応できるかチェックしましょう。そうしないと好きなコンテンツをストリーミングしたり、新しい映画をダウンロードしたりするときに不便です。