IPVanish VPN レビュ 2024: 買うだけの価値がありますか？

速度 – IPVanishのあらゆるサーバーで優れた速度

50種類以上のVPNをテストしましたが、IPVanishは最も高速なVPNの一つです（トッププロバイダーと比較しても）。 ピーク時でも、速度が大幅に低下することがないため、お気に入りの番組を視聴する際に突然バッファリングが生じたり、オンラインゲームのプレイ中にシュートアウトでラグが生じたりせず、超高速でダウンロードできます。

速度テストの結果

アメリカ、ドイツ、イギリスにあるIPVanishサーバーでは、速度低下が約12％のみでした。これは素晴らしい数値です。他のVPNでは30～50％減速します。オーストラリアのサーバーではより速度が低下しましたが、15,000 km以上離れているため、これについては予想していました。約50％減速しましたが、他のVPNの多くよりもはるかに高速でした。

1日の様々な時間帯に速度をテストしたところ、通常はユーザー混雑のために速度低下するピーク時にも同様に高速でした。ローカルサーバーでも遠く離れたサーバーでも、非常に高速でした。そのため、海外旅行に最適です。

また、ping値が低く、驚きました。ping値は、デバイスが接続しているサーバーと通信するのにかかる時間を示すので、スムーズなオンラインゲームとストリーミングには、ping値が低いことが重要です。

次に、IPVanishにある他のプロトコル（IKEv2、L2TP、PPTP）を使用して速度をテストしたところ、 デフォルトのOpenVPNプロトコルを使用した際に最速でした。PPTPではベースライン速度89Mbpsを上回りましたが、暗号化は非常に希薄でした。L2TPは最も遅く、ベースラインから60％速度が低下しました。VPNを利用すると、ある程度減速する可能性があることに注意してください:

ゲーミング速度 – IPVanishの高速サーバーで遅延せずにオンラインゲームをプレイ可能

私は、ラグが原因で思うようにゲームをプレイできない場合、憤りを感じてすぐに終了します。お気に入りのゲーム（Dota 2）でIPVanishをテストしたところ、再びログオフすることを覚悟していましたが、これは杞憂に過ぎませんでした。ping値が一部のVPNよりも高かったですが、対戦中にラグが全く生じませんでした。Drow Rangerのアルティメットを使用して、全く速度低下せずにRadiantチームを勝利に導けました。

お使いのインターネットの速度が遅い場合や、DDoS攻撃が心配な場合は、別のVPNを検討することをお勧めします。ExpressVPNのサーバーは高速で安全なため、オンラインゲームに最適です 。

サーバーネットワーク – 印象的なサーバーネットワーク（ただし、専用サーバーはない）

安価なわりに、IPVanishには 55 ヶ国に 2.400 台以上のサーバーを備えたサーバーネットワークがあり、驚きました。40,000以上のIPアドレスがあります。アメリカ、イギリス、オーストラリアに最もサーバーが多くある他、アフリカ、中東、南アメリカにもあります。これは、最高のVPNの中でも珍しいことです。サーバーが非常に多くあるため、過密により速度低下することはありませんでした。

IPVanishの自動接続機能を利用して、最適なサーバーを素早く見つけられます。常にわずか2〜4秒で問題なく接続できました。直感的に操作できるドロップダウンメニューで、利用したいサーバーを見つけることもできます。サーバーメニューでは、ping値、国、ロード順に並べ替えられる他、お気に入り順に並べ替えることも可能です（サーバーの横にある星をクリックするだけで、サーバーをお気に入りに追加できます）。

もう一つの大きな利点は、 IPVanishではサーバーをレンタルではなく所有しているため、個人データの安全をより守れることです。これは、IPVanishがサーバーを所有することで、サーバーの運営やアクセス方法について詳細にコントロールできるためです。

残念ながら、IPVanishには、ゲーミング、ストリーミング、トレント用に最適化されたサーバーはありません。専用サーバーを備えたVPNが必要なら、CyberGhostを試すことをお勧めします。CyberGhostの最適化されたサーバーをテストした際、常に完璧に機能しました。

トレント – トレントに対応しているが、最適化されたサーバーはない

IPVanishにはトレント用に最適化されたサーバーはありませんが、これは、あらゆるIPVanishサーバーでトレントを無制限に利用できるためです。最適化されたP2Pサーバーはありませんが、パブリックドメインで2時間のドキュメンタリーをダウンロードした際、非常に高速でした。ファイルには合計5つのピアしかありませんでしたが（通常、ピアが少ないほどダウンロード時間が長くなります）、15分足らずでダウンロードできました。

利用できるサーバーやデータ通信量に制限はありません。ダウンロードやアップロードの際に匿名性を確保するために、DNSおよびIPv6漏洩保護機能を有効にしてください。

IPVanishのサイトにDMCA通知があり、 IPVanishは著作権の要求に準拠し、ノーログポリシーにより、ダウンロードした内容を公開されることはないと記載されています。しかしもちろん、著作権やその他の法律に違反するためにVPNを利用しないでください。

IPVanishは中国で機能しない

IPVanishには、VPNの利用を隠すための「スクランブルIP」機能がありますが、中国では機能しません。ファイアウォールをバイパスするには、トラフィックを通常のWebトラフィックのように見せるための高度な難読化テクノロジーが必要です。最強の難読化テクノロジーについては、代わりにExpressVPNを中国で試してください。ExpressVPN は中国で機能する数少ないVPNの一つです。

VPNの利用は中国当局によって疎まれていますが、一般に、VPNユーザーを追跡するのではなく、技術的にブロックすることでVPNの利用を防いでいます。それでも、VPNを利用して法に触れることがあってはならないので、中国を訪れる前に現地の規則を確認してください。

セキュリティ機能 – 強力なデータ保護と多くの追加機能

IPVanishのセキュリティ機能に実に驚きました。超強力な暗号化機能と、多くのトップレベルのVPNにはない様々な追加機能があります。

暗号化 – 強力な暗号化機能で、個人データの公開を防ぐ

IPVanishには強力なAES256ビット暗号化機能があり、アメリカの政府機関が使用しているのと同じレベルのデータセキュリティを備えています。

一部のIPVanishのプロトコル（PPTPなど）の暗号化は弱いですが、デフォルトではOpenVPNまたはIKEv2を使用したトップレベルの暗号化を利用でき、いずれもセキュリティを強化できます。

VPNプロトコル – WireGuard、OpenVPN、IKEv2、IPSec、L2TP

IPVanishでは6種類のVPNプロトコルから選べるので、満足しました。多くの優れたVPNよりも選択肢が多いので、少し驚きました。あらゆるプロトコルをすべてのデバイスで利用できるわけではありませんが、選べるプロトコルが非常に多いため、ニーズに合ったプロトコルが見つかるはずです。

以下のVPNプロトコルから選んで、速度、セキュリティ、互換性を優先できます。

• WireGuard – WireGuardは、新しいVPNプロトコルの一つで、より高速でデバイスのリソースをあまり使用しません。しかし、まだ開発中で、あらゆるファイアウォールをバイパスできない可能性があります。Windows、macOS、iOS、Android、Amazon Fire Stick、Amazon Fire TVで利用できます。
• OpenVPN – OpenVPNは、最も人気のあるプロトコルの一つで非常に安全ですが、デバイスのリソースをより多く使用し、モバイルデバイスでの利用は複雑かもしれません。2種類のOpenVPN接続が可能で、いずれもWindows、macOS、Android、Amazon Fire Stick、Amazon Fire TV、Linux、ChromeOS、ルーターで利用できます。
• OpenVPN UDP – 信頼性よりも速度を優先します
• OpenVPN TCP – 信頼性は高いですが、UDPよりも低速です
• IKEv2 – VPN接続を切断せずにWiFiからセルラーデータに切り替えられるため、特にモバイルデバイス向けの高速で安全なプロトコルです。Windows、macOS、iOS、Android、Linuxで利用できます。
• IPSec – 基本的な暗号化が使用されていて、通常、セキュリティを強化するために他のプロトコルと併用されます。macOS、iOS、Android、Linuxで利用できます。
• L2TP – OpenVPNと互換性がありませんが、他のプロトコルよりも低速で安全性が低いデバイスに適しています。Windows、macOS、iOS、Android、Linux、ChromeOSで利用できます。

SOCKS5 – 速度を向上させますが、セットアップには技術的な知識が必要です

IPVanishにはSOCKS5プロキシもあり、トレント中に最高速度を得られ、インターネットブロックを通過できます。しかし、政府のファイアウォールをバイパスするほど強力ではなく、SOCKS5クライアントの使用にはやや専門知識が必要です。また、接続が全く暗号化されないため、単独で利用することはお勧めしません。

キルスイッチ – 接続が中断された際に機能する

IPVanishにはキルスイッチがあり、VPN接続が切断された際に個人データを保護できます。意図的にパソコンをバックグラウンドで過負荷にしてアプリをクラッシュさせた際、インターネットが瞬時に停止し、データが表示されませんでした。手動でキルスイッチを有効にする必要があります（デフォルトでは無効になっています）。

キルスイッチはiOS版にはないため、VPN接続が切断された際に問題が生じます。デスクトップ版でキルスイッチが作動した際に通知されればいいのですが（ExpressVPNのように）、重要なことは確実に機能することです。

漏洩防止機能 – DNS、IPv6、WebRTCが漏洩しない

IPv6、DNS、WebRTCのリークテストを行ったところ、IPアドレス、現在地、オンラインアクティビティが公開されていませんでした。

スクランブルIP – VPNブロックをバイパス可能

OpenVPNプロトコルを使用して接続する場合、スクランブルと呼ばれる機能を有効にできます。スクランブル機能を利用して、ネット検閲の厳しい国でインターネットにアクセスできるといわれています。これは、VPNの利用を隠せるためです。

他のチームメンバーとともに、様々な場所でスクランブル機能をテストしたところ、一部の国（トルコなど）では機能しましたが、中国には十分に強力ではないことがわかりました。ごくわずかなVPNのみが中国で機能することから、これには驚きませんでした。

スプリットトンネリング – 特定のデバイスでのみ利用可能

Android、Amazon Fire TV、Amazon Fire Stick用のIPVanishアプリには、スプリットトンネリング機能があります。これにより、特定のアプリのVPNブロックをバイバスでき、バンキングや天気予報アプリなどの位置検出型プログラムに役立ちます。例えば、銀行の残高を確認する際にトルコのサーバーに接続している場合、怪しまれ、詐欺の警告が発せられます。また、オンラインバンキングで免税手続きをした際に、口座が凍結されるのを防げます。

iOSアプリには、ドメインベースのスプリットトンネリングのみあり、特定のWebサイトのドメインをVPN接続に含めたりVPN接続から除外したりできます。一方、モバイルアプリにはスプリットトンネリングがありません。

VIPREアンチウイルス – 年間サブスクリプションで無料

IPVanishの年間プランにサインアップすると、VIPREを無料で利用できることを知り、驚きました。VIPREは中間層のウイルス対策ソフトで、最大10台のデバイスをマルウェアやランサムウェアから保護できます。VIPREの料金を別途支払う必要がないうえに、無料のアドオンとしてはまともなオプションです。

追加機能 – ファイルストレージが必要な場合、SugarSyncはお得

1ヶ月あたり数ドルの追加料金で、SugarSyncを年間サブスクリプションに追加できます。これにより、AES 256暗号化で保護されたファイルストレージを入手でき、SugarSyncを個別に購入するよりもはるかに安価です。

プライバシー機能 – 独立監査済みのノーログポリシー

IPVanishはノーログVPNですが、アメリカに拠点を置いている点が厄介です。ExpressVPNのように14アイズ同盟の管轄外にあり、政府からのデータ要求について心配する必要がないVPNの方が望ましいです。

IPVanishにサインアップするには、メールアドレスと支払い情報を入力する必要がありますが、プライバシーポリシーによると、こうした情報は、決済処理やメールでのサポートの提供にのみ使用されるといわれています。IPVanishは独立監査を受けているため、これについては心配いりません。

ノーログポリシー – 過去の事件以来改善

IPVanishは、アメリカ政府からユーザー情報の提出を要求されたことがあります。これは珍しいことではありませんが、ノーログVPNであると主張しているにもかかわらず、容疑者がIPVanishにログインした際の情報を含め、2016年の裁判事件の際に持っていた情報を引き渡しました。

幸い、IPVanishは現在、全く別の会社によって所有されていて、社内外のあらゆるセキュリティおよびプライバシー慣行について完全な監査を行っています。

会社の管轄 – 14アイズの管轄内

IPVanishは、14アイズの同盟国であるアメリカに本社を置いていて、理想的とはいえません。アメリカは、情報収集協定の一環としてWebユーザーに関するデータを収集し、他の国と共有していて、プライバシー保護において問題です。しかし幸い、IPVanishはノーログVPNなので、サーバーを監視しても情報を全く得ることはできません。

独立監査 – 合格

IPVanishのプライバシー慣行は、外部の独立機関Leviathan Security Groupによって評価され、ノーログポリシーに完全に準拠していることが実証されています。つまり、トラフィックや特定の使用状況に関する情報は保存されません。特に、過去にプライバシーに関する事件が起こって以来、プライバシー慣行について試行錯誤された結果、安心して利用できるようになりました。

サポートに問い合わせる必要がある場合は、24時間年中無休のチャット、メール、電話、広範なオンラインナレッジベースを通じて回答を得られます。トラブルシューティングのために診断ファイルを共有する必要がある場合は、モバイルアプリから直接サポートを利用することも可能です。一般に、ライブチャットが迅速に回答を得られたので、お勧めです。

24時間年中無休のライブチャット – チャットボットは瞬時に応答し、サポート担当者は2分で応答

ライブチャットで問い合わせる場合は、Webサイトの右上隅にある[ライブチャット]をクリックすると、部門を選択するように求められます。次に、件名と質問を入力します。担当者とチャットできるまでに時々待たなければならないことがありましたが、2分以上かかることはありませんでした。

IPVanishのAIチャットボットは、それ自体が驚くほど役に立ち、セットアップ、サーバー、機能に関する質問に対する回答が記載されたナレッジベースの記事へのリンクを教えてくれました。AIチャットボットを利用して、基本的な問い合わせについて、サポート担当者とチャットするよりも迅速に回答を得られました。

電話サポート – 24時間年中無休のライブチャットほど頼れない

IPVanishは7ヶ国で電話サポートを提供していますが、通常、忙しすぎてすぐに回答を得られません。ライブチャットの担当者にIPVanishの営業時間を尋ねたところ、電話サポートは午前7時から午後7時（CST（UTC -6））に利用できると言われましたが、残念ながら、アメリカの番号に2回電話しましたが、2回とも5分間保留にされた後、メッセージを残して電話を切るように言われました。

メールサポート – 迅速で、1時間以内に返信

サポートにメッセージを送信し、詳細情報をメールで受け取れます。メールサポートは迅速で、1時間以内に回答を得られました。

オンラインリソースとFAQ – 広範なナレッジベースとシンプルなFAQ

IPVanishのオンラインナレッジベースに最も驚きました。一般的なFAQドキュメント、詳細なセットアップガイド、詳細な記事など、大量の情報があります。