何を検討したのでしょうか?
目次: 総合評価:
通信速度 6.0 / 10
サーバー 1.0 / 10
使いやすさ 6.0 / 10
サポート 6.0 / 10
価格 9.0 / 10
OpenVPNのホームページはこちら

OpenVPN レビュ 2024: 買うだけの価値がありますか?

OpenVPNについて 2024

OpenVPNは、厳密にいえば、VPNサービスではなくVPNプロトコルで、セットアップが非常に困難なため、初心者にはお勧めできませんが、間違いなく最も人気のあるプロトコルです。

もちろん、OpenVPNを手動でセットアップするには、ネットワークに関する知識がかなり必要なので、VPNを初めて利用する場合は、こちらのより初心者向けのVPNをご覧ください。

だからといって、この記事にある情報が役に立たないわけではありません。この記事を読み進み、プロトコルをOpenVPNに設定するための方法についてご覧ください。

お急ぎですか?以下の要約をご覧ください

OpenVPNはストリーミングサービスのブロックを解除しない

OpenVPNは、ほぼあらゆる利用可能なストリーミングサービスのブロックを解除できますが、アプリにプリインストールされているサーバーや接続できるサーバーの一覧はありません。そのため、独自のサーバーに接続するか、第三者のサーバーを利用する必要があります。これには、OpenVPNコミュニティが運営する無料のサーバーや他のVPNサービスを介してアクセスできるサーバーが含まれます。

OpenVPNをストリーミングに利用する場合は、コミュニティが提供するサーバーでは、コンテンツのブロックを確実に解除できるわけではなく、プライバシーの面でリスクが伴うことに注意してください。

また、OpenVPNのアプリを利用して、アクセス可能な他のVPNのサーバーに接続することもできますが、代わりにVPNのアプリを利用する方がより容易で効率的です。まだ他のVPNが見つかっていないのなら、ストリーミングサービスのブロックを確実に解除できるExpressVPNをお試しください

しかし、この記事では完全無料のVPNのみをご紹介するために、無料の第三者のサーバーを集めました。

世界の様々な地域にある100台以上のサーバーをテストし、ストリーミングサイトのブロックを解除でき、質の高い通信を得られるサーバーを見つけられるかどうか確かめてみました。

その結果、こうしたサーバーを見つけることができず、ブロックを解除できなかったか、待ち時間があまりに長くて全く読み込めませんでした。機能するサーバーがあるのは確かですが、プライバシーの面において安心して接続できるサーバーはありませんでした。

HuluVPNエラーのスクリーンショット。横にOpenVPNアプリが開いています。

ストリーミングに利用できるサーバーを見つけるには、時間がかかるかもしれません

機能するサーバーを見つける際にこうした問題を避けるために、この Netflixのプロキシエラーを回避するためのガイドをご覧ください

通信速度

- 6.0 / 10

調査したところ、OpenVPNは最も安全ですが、特にPPTPやL2TP/IPSecプロトコルと比べると最速のVPNではありません。この理由は、高度なセキュリティ対策や徹底した対策が用いられているためですが、これにより、ファイアウォールや検閲ブロックを回避できる数少ないプロトコルの一つでもあります。

テストで利用したサーバーの種類が原因でもあり、より質の高いサーバーに接続すると、速度が向上する可能性があります。

もちろん、速度テストは、主に接続するサーバーに左右されます。OpenVPN を利用した際の速度についてよりイメージが湧くように、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのサーバーを利用してテストを行いました。

ご参考までに、通常のインターネット通信の平均速度は9.8mb/s で、アメリカ北西部にいます。

ローカルサーバーでは、OpenVPNで接続した際に速度の低下は最小限に抑えられ、ダウンロードの速度が8%減速し、ping値に目立った変化はありませんでした。

非常に類似したデータを使用した2つのスピードテストのスクリーンショット。どちらもシアトルサーバーを使用しています。

ローカルサーバーでのOpenVPNの速度は、かなり安定しています

しかし、海外のサーバーでOpenVPNの利用を試みると、ping値が上昇し、ダウンロードの速度が非常に遅くなりました。

約4,500マイル(7,200km)離れたイギリスのサーバーに接続すると、ダウンロードの速度が18%減速し、ping値が1400%上昇しました。これはイギリスで最速の無料サーバーの一つでしたが、残念ながら、ストリーミングサービスのブロックを全く解除できませんでした

見つけた中で最高のオーストラリアのサーバー(8,000マイル/13,000km離れた)はほぼ利用できず、ダウンロードの速度が43%減速しました。Ping値はイギリスのサーバーと比べてやや優れていて、580%のみ上昇しましたが、ストリーミングできるほどの速度はありませんでした。

2つのスピードテストのスクリーンショット。1つはロンドンサーバーを使用し、もう1つはシドニーサーバーを使用します。

他の大陸のサーバーを利用すると、OpenVPNの速度が大幅に低下します

OpenVPNを利用した際に、上記と全く同じ速度を得るわけではありませんが、トレントやストリーミングの利用を検討されているのなら、注意が必要です。より高速なVPNをお探しなら、最速のVPNの一つとして知られるExpressVPNをお試しください

通信速度試験のほとんどが無意味の理由・正しくVPN速度を確認する方法

VPNの通信速度を左右する要因はいくつかあるため、意味がある通信速度試験はほとんどありません。VPNはデータを暗号化しますから、データの送受信に通常より時間がかかります。通信速度が遅くなることがあるのはそのためです。しかしISPが通信速度を意図的に遅くしている場合(通信速度調整と言います)、VPNを使うことでインターネットの速度が速くなることもあるのです。また、ネットワークに新しいサーバーが追加されることで通信速度に影響がある場合もあります。さらに、どこで通信速度を試験するかによっても試験結果が変わってくるため、読者の皆様の通信速度と私たちの速度が違うことはよくあります。私たちの速度試験が基準として信頼できる理由は、複数の地点でVPNの速度を確認した平均値だからであり、すべてのユーザーが比較するために役立つのです。

サーバー

- 1.0 / 10

サーバーネットワーク — 非公式サーバーのみ

OpenVPNには、利用可能な公式サーバーがありませんが、プロトコルを介して接続できる第三者のサーバーがあります。こうしたサーバーは、通常無料で、ボランティアにより運営されていて、OpenVPNコミュニティや無料のサーバーフォーラムなど、オンラインの様々な場所で見つけられます。

もちろん、こうしたサーバーはすべて非公式でOpenVPNによってサポートされていなく、独自のプライバシーポリシーが設けられていることから、心配が生じる可能性がありますが、残念ながら、OpenVPN には利用可能な無料サーバーがありません。

プライバシーの心配はありますが、サーバーの探し方を知っていれば、利用できるサーバーは数多くあります。

利用可能なサーバーが幅広くあり、中にはトレントや検閲の回避に最適だといわれるサーバーもあります。しかし、実際には、サイトのブロックを解除し、高速でダウンロードできるサーバーを見つけるのに苦労しました。より手軽にダウンロードするには、ExpressVPNのトレント用サーバーをお試しください

セキュリティ — トップクラスの機能

OpenVPNは、最も安全なプロトコルの一つであることで有名です。

この個別のトンネリングプロトコルは、256ビットのOpenSSL暗号化、認証証明書、IPv6サポートを使用しています。

また、OpenVPNは、SSL(セキュアソケットレイヤー)およびTLS(トランスポートレイヤーセキュリティ)暗号化プロトコルを用いて、2台のデバイス間で転送される情報を保護します。この2つのプロトコルは同じもので、TLSはSSLのより安全な形式で、可能な限り安全に接続するために併用されます。

こうしたSSL/TLSプロトコルは、非対称暗号化と呼ばれるプロセスにおいて、デバイス間で一意のキーを共有します。公開鍵を用いてデータを暗号化し(256ビット暗号化標準を使用)、データを復号化するためには秘密鍵が必要で、こうした鍵を持つデバイスのみがデータにアクセスできます。

実際の情報転送プロセスでは、OpenVPNはUDP(ユーザーデータグラムプロトコル)プロトコルとTCP(伝送制御プロトコル)プロトコルの両方を使用します。TCPでは、あらゆるデータを注意深く確認し、正確かつ確実に転送できます。 一方、UDPでは、安定した接続は得られませんが、データがすぐに送信されるため、はるかに高速です。

UDPは、接続が不安定になるまでデフォルトのOpenVPNプロトコルです。接続が不安定になったら、代わりにTCPが自動的に使用されます。こうしたプロトコルのバックグラウンドにおける切り替えにより、セキュリティを損なうことなく、常に安定した接続を保てます。

その他、インテリジェントなセキュリティ機能も備えていて、接続に失敗しすぎてTCPが接続を保護できない場合にインターネット接続が切断される自動キルスイッチや、デバイスの電源を入れた際に自動的に接続される自動接続スイッチなどがあります。自動接続スイッチによって、VPNを有効にするためにアプリにアクセスする必要がないため、便利です。

OpenVPNのトップクラスのセキュリティ機能は、最高のVPNサービスにいかに信頼されているかによって証明されています。上記を鵜呑みにする必要はありません。ExpressVPNを確認し、OpenVPNがどのように利用されているかについてご覧ください

プライバシー — 注意が必要です

OpenVPNは、無料のソフトウェアなので、はじめ心配していましたが、これは根拠のない不安でした。

OpenVPNのデータ収集システムは非常に限られていて、事実、必要に応じてメールアドレスのみでプロトコルを実行でき、支払い情報や個人情報は不要です

OpenVPN を利用する際には、接続するサーバーから問題が生じます。OpenVPNは、第三者のサーバーを利用した際に個人データに起こる出来事について一切責任を負わないので、注意してください!また、サーバーを所有する第三者に対して、個人データの取り扱いに関する制限を一切設けていません。

OpenVPNのプライバシーポリシーのスクリーンショット。

OpenVPNのプライバシーポリシーは、OpenVPNのみを対象とし、第三者は対象外です

利用可能な無料のOpenVPNサーバーのプライバシーポリシーについて調べたところ、大半が個人データの販売について言及しておらず、ログは最低1週間保存された後に削除されることがわかりました。

使いやすさ

- 6.0 / 10

対応デバイス — ほぼあらゆるデバイスに対応

様々なデバイスでOpenVPNを利用できるので驚きました。利用可能な他の無料VPNと同様に、インストールできるデバイスに限りがあると思っていました。

驚いたことに、iOSやAndroidを含め、ほぼあらゆるお使いのデバイスにインストールできます

OpenVPNを利用できるデバイスのスクリーンショット。

デスクトップデバイスとモバイルデバイスの両方でOpenVPNを入手しましょう

設定とインストールの容易さ — 専門知識が必要

OpenVPNは、VPNおよびネットワーク初心者にはお勧めしません。UIは非常に使いやすいですが、技術的な要件の処理はできないので、操作に関する理解が必要です。

OpenVPNをセットアップする方法は2つあります:

1. 手動セットアップ

最初の方法は、より多くの専門知識とリソースを要し、容易ではありませんが、お金をかけずにセットアップを完了できます。

まず、WebサイトからOpenVPN Connectをダウンロードします。これは、オープンソースの公式OpenVPNクライアント名です。

アプリは容易にインストールでき、インストールすると、サーバープロファイルのインポートを開始できます。

こうしたサーバープロファイルは、OpenVPNにサーバーを追加するための手段です。重要なインポート手段が2つあり、URLを用いるか、.OVPNファイルをアプリにドラッグ&ドロップしてインポートできます。

URLまたは.OVPNファイルを取得するには、フォーラムで無料のOpenVPNサーバーを探さなければなりません。これはやや困難かもしれないので、常にCyberGhostなどのサーバーがプリインストールされているVPNを試せることを忘れないでください。

サーバープロファイルをOpenVPNUIにインポートする2つの方法のスクリーンショット。

URLまたは.OVPNファイルを介して、サーバープロファイルを容易にインポートできます

この時点で、サーバー名やパスワードの他、プロキシを使用するかどうかも尋ねられます。

サーバーがインポートされると自動接続することもできますが、スイッチをクリックするだけでいつでも接続できます。

以下はプロセス全体の概要です:

OpenVPNを手動でセットアップするためのクイックガイド

  1. OpenVPN Connectアプリをインストールして起動します
  2. URLまたは.OPVNファイルを介して、サーバープロファイルをインポートします
  3. 新たに追加したサーバーに接続し、安全に閲覧し始めます

OpenVPNを手動でセットアップする方法がまだわからない場合は、公式サイトにOpenVPNを利用開始するための完全ドキュメントガイドがあります。

2. 自動セットアップ

2つ目の方法では、VPNサブスクリプションがすでにセットアップされている必要があります。サインアップしたVPNサービスによっては、自動セットアップに費用がかかる場合があります。

費用対効果のあるVPNの多くで、接続するプロトコルを選択でき、OpenVPNが広く用いられています。

幸い、利用しているVPNアプリにかかわりなく、非常に容易にセットアップできます。

VPNアプリで[設定]タブに移動し、VPNのプロトコルオプションを見つけます。利用可能なVPNの多くが、数種類のプロトコルを使用していて、非常に人気があるのはOpenVPNです。

OpenVPNを選択したら、好きなサーバーに接続します。プロトコルはあらゆるサーバーで機能します。

以下はプロセス全体の概要です:

VPNでOpenVPNを使用するためのクイックガイド

  1. VPNを起動し、設定画面に移動します
  2. プロトコルの設定画面を見つけ、OpenVPN に変更します
  3. 好きなサーバーに接続すれば、完了です!

サポート

- 6.0 / 10

OpenVPN には一般的なサポートがなく、オープンソースソフトウェアなので、専用のライブチャットやメールサポートはありません。

代わりにメインページに非常に包括的なFAQがあり、OpenVPNを希望どおりにセットアップするためのステップバイステップガイドがあります。

より個人的なサポートが必要な場合や、より特有な問題でガイドでは解決できなかった場合は、OpenVPNを定期的に利用している専門家の大規模なコミュニティを利用できます。

サポートはなぜ重要なのですか?

VPNをインストールするときのみにサポートが必要だと思う人が多いかもしれません。しかしカスタマーサポートが必要になる場面は他にもあります。特定のサーバーに接続するときやセキュリティープロトコルを変更するとき、ルーターにVPNを設定する際などにサポートが役に立ちます。私たちは各VPNを試して深夜などいつでもサポートが利用できるか、回答にどれくらい時間がかかるか、質問にきちんと答えてくれたかを確認しています。

価格

- 9.0 / 10

OpenVPNは、その名前が示すようにオープンソースで、完全無料です!

OpenVPNのWebサイトを調べたところ、寄付ボタンすら見つかりませんでした!

もちろん、これは適したVPNであることを意味しているわけではありません。同じ料金設定のVPNを望んでいながらもOpenVPNをセットアップできるほどの専門知識がない場合は、こちらのその他の無料VPNの一覧をご覧ください

OpenVPNは以下のプランを提供しています

無料で
 
$ 0.00
毎 月
 
プランを見る

まとめ

専門知識があれば、OpenVPNはサブスクリプション型VPNの代わりとなる優れたソフトウェアかもしれません

速度を重視している場合、OpenVPNは、主に最高のセキュリティを確保することを重視しているため、最適ではありません。海外のサーバーに接続すると、利用できないほど減速する可能性があります。代わりにVPN専用サービスを利用した場合には、こうしたことは起こらないでしょう。

第三者のサーバーを利用する際は、プライバシーの面が心配ですが、信頼できるサーバーの所有者を見つけたり、自分でサーバーを設定したりできます。

OpenVPNに関するよくあるご質問

OpenVPNには価値がありますか?

ネットワークや高度な技術操作に慣れているなら、OpenVPNには間違いなく価値があります。これは、特にサーバーの検索やメンテナンスに時間を費やすことが気にならない場合にあてはまります。

一方、VPNを初めて利用する場合やダウンロードの速度を重視している場合は、OpenVPNに価値があるとはいえませんセットアップが容易なVPNをお探しなら、ExpressVPNを試すことをお勧めします

OpenVPNを無料で入手できますか?

OpenVPNは100%無料で、これが変わる可能性はほぼありません。

優れたプライバシーポリシーのある第三者のサーバーを見つけることができれば、標準サービスの費用の一部で優れたVPNを利用できます。返金保証付きでノーリスクのExpressVPNでOpenVPNを無料で試すこともできます

OpenVPNは安全ですか?

OpenVPNは最も安全なプロトコルの一つであることを誇りにしています。これは、以下の機能があるためです:

  • 認証証明書を用いた256ビットのOpenSSL暗号化プロセス
  • SSL/TLS暗号化プロトコル
  • UDPおよびTCP情報転送プロトコル
  • 自動キルスイッチと自動接続スイッチ
他のサービスとの比較
9.8
/ 10
サイト:
9.6
/ 10
サイト:
9.4
/ 10
サイト:
5.6  / 10
当サイトでは、徹底した検証と調査をもとにサービスを評価していますが、読者の皆さまからのご意見やプロバイダのアフィリエイト報酬も考慮しています。当社の親会社が所有するプロバイダも掲載されています。さらに詳しく

Wizcaseは、VPNサービスのレビューとプライバシー関連の記事を扱う独立サイトとして2018年に設立されました。今日、数百人のサイバーセキュリティ研究者、ライター、編集者からなる当サイトチームは、ExpressVPN、CyberGhost、Intego、Private Internet Access製品を所有するKape Technologies PLCとのパートナーシップのもと、読者のオンライン自由を守るため支援を続けています。Wizcaseに掲載されたレビューは、各記事の日付時点において正確であるとされ、製品の技術的能力と品質、およびユーザーにとっての商業的価値を考慮し、レビュアーの独立した専門的かつ誠実な調査を優先する当社の厳格なレビュー基準に従っ執筆されています。当社が公表するランキングやレビューには、上記の共有所有権や、当社サイト上のリンクを通じて購入された場合に当社が得るアフィリエイト報酬も考慮される場合があります。なお、当社は関連サービスの全プロバイダをレビューしているわけではありません。記載情報は、各記事の発行日付時点の情報となります。